月曜日, 11月 21, 2011

悲喜こもごも/3月のライオン

前のエントリは6月か…そうか…

………

今年の夏から、冬にかけての出来事を、1分くらいで思い出し、遠い目になったijです。

いやあ、いろいろあった。忙しかった。

これね、私の伝記かなんか書いた日には、それなりにページ数を割けるんじゃないかっていうくらい、盛りだくさんな日々でした。
書かないけど。

去年は、100%仕事だけで忙しかったのだが(もうあんなことは無いだろうが)、
ここ数ヶ月は、仕事+趣味でやってるバンド+私生活…って感じで、
まんべんなく、いろんな事がありましたよ。

楽しい事も、大変なことも、ごった煮状態で、悲喜こもごもとは、まさにこの事。

そんで、ちょっと精神的な疲れを感じている、そんなときは…


そう! ……小説とマンガの世界の出番ですよ。それしかない。


現実逃避、イヤ…精神の疲れを癒すには、好きな世界にどっぷり浸かるのがいい。
これ以上、いい処方箋は、考え付きませぬ。

ということで、まず、amazonで、警察小説を10冊くらい、大人買いして、刑事事件にどっぷり浸かってみた。

もともと、事件のルポルタージュとか、実録小説とか、殺人鬼の話とか、大好きなんですが、
現役を引退した特捜刑事が書いた本なんか、重厚で、リアルすぎて、あんなに好きだった刑事ドラマの内容が、浅く感じられてしまうというオマケ付き。
(どのドラマかは言いません)

間違っても、猟奇趣味じゃないですよ。
お化け屋敷とか、包帯とか、血痕とか、十字架とか、ニガテです。

でも、人間が引き起こす犯罪と、それを解決する人たちの話が好きなんですね。
社会勉強の一環、とでもいうか、まだまだ、知らないことがたくさんあるなあ、と実感させてくれる内容。


あと、マンガ。

DVDレンタルで有名な、DMM.comで、コミックのレンタルも出来るの知ってました?

サイトに行くと、DVD/CDレンタルと、タブが一緒になってて、非常に分かりにくいところに、入り口があります。明らかに、本業じゃねえ、売れてねえ、っていう場所にありますが(笑)

ある日、街の漫画喫茶に、行く体力も気力もなくなった私は、はじめて、これを利用してみました。そうしたら、すごく、便利だという事に気がついた。

郵送で、借りたり、返却したりするんですが、1冊45円で、2週間以上、まとめてレンタルできるんですよ。30冊借りて、2000円くらいなんですが。
漫画喫茶も、3時間で1000円くらいはかかりますから、レンタル期間を考えると得な気がします。

今、家に、60冊のコミックがレンタル中で、今週、また30冊追加で借ります…
そう、ハマる時はハマるのが、悪い癖です。
だって、マンガって、すぐ読めるし。おもしろいし。

3月のライオン

で、読んだ中では、これが、印象に残ってて、おもしろかったです。
「ハチミツとクローバー」の作者の現在連載中の作品。

将棋をベースにしている話なんですが、ハチクロの後に、なぜに将棋?と思ってたんですよね。で、なんとなく、おもしろくないような気がして、読まなかったんですが。

でも、間違ってました。

この作品で、いくつかのマンガ大賞を受賞してますが、その受賞は、ダテではありませんね。

1〜3巻くらいまで、将棋らしい話は、あまりないのですが、
4〜6巻では、しっかり、対局を絡めた勝負の話になっていて、
その心情的な部分を理解するのに、1〜3巻までがあったんだな、と思うくらいの内容です。

孤独なプロ棋士の青年と、下町の人情と、将棋の勝負の世界を、元イラストレーターの羽海野チカさんらしい絵で、雰囲気たっぷりに、描いてます。

こういうのに弱いんだよねえ。

主人公じゃないけど、私も、河を見ながら、人生考えたいわー(笑)

日曜日, 6月 12, 2011

ロケと…さや侍そのほか

今日は、撮影だった。

昨晩は、なぜか猫が騒いで、早く寝たいのに、夜中に2回ほど起こされた。
いつもは朝まで静かなのに、なんなのかな、この子は…と思いながら、

「明日、撮影なんだよねー」
と言っても、
「ニャー(だから何?)」
と鳴く猫に向かって、遊ばせて疲れさせて眠らせるため、夜中に猫じゃらしを振り回す。

「ニャー!(×●△×!)」
と興奮して楽しそうな猫。犬はゲージの中で夢の中。

寝不足気味で、朝。

猫がさわいだのは、何かの予兆か。
……いや、どうなのか。猫は何も考えていないに違いない、と自問しながら、電車に揺られる。

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昼から、とある業界の重要人物だという教授のインタビュー撮影。
それはもう、ひっじょうーーーーに、クライアント・代理店が、気を使っての撮影で、こちらも、いつもの軽く3倍は、慎重な仕事ぶりを要求された。

前回(別の制作会社で担当した)を経験したスタッフから、その大変ぶりが伝わり、ウチの会社でも、あれやこれやと考えて、準備をしっかりすることに。

教授の拘束時間が非常に短く、リハなし、一発生本番くらいの感じで、あくまでもスタッフからのNGは出せない、という状況で。

もうね、元FD魂が燃える感じ。
昔、同じFD仲間から、みんなでお揃いの「FD魂」って書いたTシャツをもらったことを思い出す。

教授が、撮影場所に入る10分前。
代理店の人から「先生が移動しました! 10分くらいで来ます! 」と連絡があるや、
全員が立ち上がって、ドアを見つめて待機。

これ、みんなで立って10分待機ってすごくないかと。アナウンサー女子も一緒に立ってたし。クライアントも立ってるのに、我々も立たないわけにいかない。

そして、威厳のある先生が登場。

20分後。

準備の甲斐があったのか、無事に予定通りに撮り終わった我々。
制作会社としての役目を無事に果たせたようで…。

今後は、夜に猫が騒いだら、上手く行く、というゲンを担ごうと思う。

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またまた、最近見た映画の感想です。


「さや侍」

見ましたよ、さや侍。
これは、珍しいものを見たなあと思って。

いや、私は好きですね。
もう、勢いで見れるし、くだらなさを楽しめる感じ(笑)

しかし、職業映画監督なら、絶対に、こういう映画は作らないでしょうね。
プライドとして。

「大日本人」はいろんな意味で凄いですが、
より普通に近づいたとされる「さや侍」も、やっぱり、です。

松本監督は、脚本や演出手法ではなく、
おそらく、全カットで、観客を楽しませようとしていることが第一意義なんだろうと思います。だから、映画というフォーマットになじまないことも平気でやれる。

これが、海外で、松本映画が受け入れられる理由でしょうね。
オリジナリティってやつ。

しょせん、映画は、客にとっては、ひまつぶしなので、
8割くだらないですが、エンターテイメントに徹しているところを私は評価します。

で、あのラストですが、……もう、撮ったもの勝ち!でしょう!

ああされたら、たいていの人の感情は、揺さぶられるでしょう。
でもそういうシーンを作るのが、実際、どれだけ大変なことか。

演じる側の力をいかに引き出すことが重要か、って事ですよ。

どこかで、松本の演出より、素人の力が勝っている、という評論を読みましたが、まったくそういう話ではないですね。

例えば、素人を使うなら、素人の良さを100%引き出せる状態で撮影するのが、監督の力であって、野見さんに、「映画の撮影だと知らせずに、台本も渡さずに、毎回、その場で指示」という事ですから、あの面白さは、しっかりと狙って作られたということです。

しかし、変なもの見たなあ!

新宿で見ましたが、観客はテレビでも見ているかのように、笑ってました。
忍び笑いじゃなく。あんなに笑う客がいる映画は初めてで、なんだか驚いた。

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「ブラックスワン」

「さや侍」と同じ日に見たんですが、こっちは、That's映画です。見事な演出(笑)です。

監督さんは、後味の悪い映画を作るのが得意な人らしく、これもそう。

トラウマになるくらいの心理描写が重なって、もう怖いよ、もういいよ、しつこいよーってなるところで、しっかり、カタルシスがやってくる。

これって、サイコホラーだったんですね。
見るまで知りませんでした。

でも、カメラワークがあれだけ動いてて、見てる方は疲れないので、上手いんだなあ。
役者の何気ない動きや目線で、人物の気持ちを表すのが本当に、上手いんだなあ。

手法的には参考になりますが、映画の内容自体は、そんなに好きじゃないです。
もう、気分が悪くなるし(笑)


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「マイ・バック・ページ」

松ケンがすばらしい演技をしている。それだけでも、見る価値はありますよ。本当に。
中村蒼や、女優陣、脇役なども良い。

でも、主演の妻夫木だけは、借りてきた猫のような感じですねえ。

あと、奥田民生+真心ブラザーズの主題歌は、ダメですねー。
これは、個人的に、点が辛いですよ。

倉持氏に英語を歌わせたらいかんよ。偽物っぽくなりすぎる。
せっかくのエンドロールが偽物になっちゃう。

あと、脚本。もしかしたら、大傑作にもなりえる題材だと思うんですが。
もう少し、どうにかなった気がしてならない。

もしかしたら、私が期待しすぎたのかもしれないですが。

ああいう内容の原作を映画化するのは、大変だろうと思いますが、
きっと、脚本を作るときに、スタッフ側は、ずっぽり入り込みすぎたのではないかと。

時代背景や知識を、脚本の中で、何も知らない人に分からせるのをあきらめているように見える。もしくは、原作の雰囲気を生かすためなのか、分かる人だけわかればいいという切り捨ての脚本だった。

それが成功する場合もあるとは思うのですが…。

ラストも、脚本の流れ上、ある程度、予想できてしまうので、期待してしまった。
妻夫木は、その時、どんな演技をするんだろうと。

そうやって、脚本の中で、役者のハードルが上げられてしまっている。
その上がったハードルを越えた演技を、妻夫木はしてないんじゃないかと。

でも、松ケン絡みのところは、ほんとうに、良いねえ。
いい役者だなあ。

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「パラダイスキス」

マンガのパラキスは、本当に面白いのですが、
映画はエンディングが違う、ということなので、どんなものかなあと思って見に行きました。

たしかに、映画版の方が、グッドエンディングですね。
個人的に、最後の向井理の顔の演技が、それまでの違和感をすべて払拭していいくらいの新鮮さだったので、許します。

脚本は、マンガのままではなく、しっかり考え直されている。

ただ、アメリカモノっぽいなあ!脚本! 米配給会社だから?
ハリウッドのラブコメの王道のような構成。

台詞とか、脚本家の意図が、うまく消化されてなかったですねえ。
別の役者が演じたら、別の監督が演出してたら、同じ脚本でも、違った結果になってたでしょう。

北川景子は嫌いではありません。
この人、むかし「モップガール」というテレ朝のドラマで、コミカルな演技をしていて良かったのですが、その時よりも、演技が劣化してますね…。残念。

イザベラは、良い役ですねー。棒読みですけど、そういう役だなあ。
主役の二人よりも、五十嵐君とか、賀来君とか、まわりにいる人に目がいきます。

女子中高生が見るには、いいかもしれないですね。

でも、大の原作ファンや、本物のファッショニスタは見ない方がいい。

映像が、スタイリッシュではないです。これは、スタイリッシュとは絶対呼ばないですね。
そういってるキャッチコピーありましたけど。

原作の持つ、独特の雰囲気は、演出にそれほど反映されていず、普通のラブコメになってます。

火曜日, 5月 17, 2011

まほろ駅前の映画/少女マンガのすすめ

映画「まほろ駅前多田便利軒」の話。

GW中に、GANTZを見に行ったら、男2人が映った大きな予告ポスターが、映画館の廊下にデカデカと貼られていた。

瑛太と松田龍平が、街中で正面を見ている、いかにも、それらしい、イイ写真。

そのポスターを見た時、なんとなく「雰囲気にこだわった、中身の無い映画なんじゃないか」という印象を持った。

写真は、自然体っぽく仕上がっていて、商業匂さを感じないような雰囲気だが、そもそも、予告を目的とした、立派な広告ポスターだ。

これまでの経験上、こういうポスターの映画は、雰囲気を重視して終わり、という印象だった。

でも、何だか気になる…(←どちらにしても、まんまと広告にハメられた人)。

GANTZを見た後、そのまま紀伊国屋へ行き、原作本を買った。

私は前から書いている通り、原作本を読むのが好きだ。
原作と、映像を、照らし合わせてみるのが好きだから。

最初は、街の便利屋を舞台にした、よくある話だと思った。
しかし、途中から、面白くなった。春秋の連載ものだったらしいので、作者が、途中から、慣れた感じなのかなと思った。

内容は、男2人の便利屋の日常を、ユーモアと、ヒューマン風の味付けで料理しました、というようなお話。
プロットがはっきりしていて、登場人物にそれぞれバックストーリーがあり、
東京都町田市をモデルにしたと思われるリアリティある描写が、行間から、映像が目に浮かぶような「実に、映像にしやすそうな本」だった。

その後、公開日を待って、見に行ってみた。
最初のポスターから受けた印象は正しかったのかどうか、確かめに。

結果は…というと、画も物語もメッセージ性もある、いい映画だった。それに驚いた。
なんだ、いい映画じゃないか。

監督が、雰囲気を重要視している、というのはおそらく当たっている。
でも、それだけで終わるのではなく、原作のプロットがしっかりしているのだから、飽きるような話になる訳がなかった。
そこが間違っていた。

でも、一番の私の評価ポイントは、コレ。
2時間ドラマじゃなくて、しっかりと、映画だったこと。

あたりまえ? いや、でも、最近はそうでもないんだって。
ドラマ出身の監督だったりすると、ほんとうにドラマを見てるみたいなのがあるから。

そもそも、プロットがしっかりしている=ドラマティックすぎて、現実では、ありそうにない話。

しかし、日常のリアリティをうまく描く事によって、それを自然に見せている。
そのカットの間の取り方や、画の切り取り方が、実に、映画的で良かった。

瑛太は、線が細い役者だと思っていたので、こういう骨太な印象の役もできるんだと思った。
私生活で、子供ができると、役者も変わるのか。子供がらみの台詞が出てくるが、説得力があって良かったと思う。

あと、原作内で、尺におさまらなそうな部分を、映像的な解決方法で表現していて、自然だな…と思ってたら、監督が脚本も書いていたのでした。

アニメ「フランダースの犬」の使い方は、とても効果的だと思った。

ただ、冒頭のモノローグと、途中の、女優の長いモノローグはどうだろう…。
それくらいかな、気になったのは。
けっこう、いいですよ、コレ。

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少女マンガのすすめ

少女マンガを熱心に読んでいた時代は、もはや、記憶の彼方に過ぎ去り、
最近の少女マンガってどんなものがあるのかすら、分からなくなっていた、今日この頃(遠い目)。

最近、少女マンガ原作の映画が、毎年、何本もあるこの状況をきっかけに、まとめて読みました。もちろん、マンガ喫茶で。何日も。
(はまったら、集中してはまるのが私のよいところ)

もう、ニヤニヤ笑いが止まらなくて!
思わず、のたうちまわりたいくらい、30代の私は、キュン死しそうでした。

こんなんだったっけ、少女マンガって! いやあ、忘れていた感覚だわ…。
登場人物が、みんな、青春まっただ中で、もう笑っちゃう感じ(もちろん、いい意味で)。

恋愛話だけで、10巻とか、話を引っ張れるんだもんなあ、いやもう、勉強になります!

私は、小学校の時買ってた「りぼん」からマンガとの付き合いが始まったのですが、
リアルに中学・高校だった頃は、むしろ少年誌の「サンデー」を毎号読んでて、
少女マンガは「LaLa」「少女コミック」「花とゆめ」「別冊マーガレット」を友人と買って、回し読み、でも一番好きだったのが、メインからはちょっと外れた「LaLa」で、当時は、学校を舞台にした、完全な恋愛モノだけの少女マンガって、あまり好きではなかったのです。
なんだろう、何を読んでも一緒、という気がしたからかな。内容が薄い気がしてた。

いやでも、それは誤解だったのかもしれない。
恋愛話/友情話だけでも、十分、ドラマチックでおもしろくなる要素があるじゃないか。

歳を取ったせいもあるのか、むしろ、新鮮!!

友人の恋愛話を聞いて、ニヤニヤする、あんな感じを、ずっと味わえますよ〜。

読んだ中で、ずーっと、キュン死してたのは、
ストロボエッジ
君に届け
ですね。

ネットで、男子のレビューもありますが、女子の心がわかるらしいですよ。


少女マンガ原作の映画化は、「花より男子」「NANA」あたりから始まった気がしますが、

ここ最近のものだけでも、ざっと、

「君に届け」
「高校デビュー」
「うさぎドロップ」
「パラダイスキス」(今夏)
「僕等がいた」(来年)

上記、全部よみました。面白かった。

あまり映画化で成功している感じはしませんが、「僕等がいた」は、前後編つくるらしいので、期待しますよ。

そうだ、期待すると言えば、
7月期のドラマで、「花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス2」を、前田敦子主演でやるらしいじゃないですか。スタッフ再集結で。

あれこそ、少女マンガ原作で、一番、演出&脚本が面白かった、視聴率的にも成功したドラマだと思ってるんですが(私的には、花男よりこっちが上)、
クローズZEROと、このイケパラで認められた脚本の武藤将吾は、最近のドラマや映画が、イマイチなので、再び、才能を惜しみなく出していただきたいです。

少女マンガ、いいですよ。
非日常とかのレベルじゃないです。恋愛の「瞬間の切り取り方」が、すごい。
もう、少女マンガというカテゴリは、一種の技術だわ。

月曜日, 3月 14, 2011

福島原発に行ったこと/理想論/マスコミ論

この間、仕事で、今、盛んに報道されている福島の発電所に行った。
原発関連の映像を作っているので、今なら、にわか知識がたっぷりある。
(映像は公開延期になるかもしれないが、そんなことはどうでもよい)

その時のことを思い出しながら、この長いエントリを書いてみる。

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現地で、スタッフから、「安全に対する徹底した姿勢」について、説明を受けた。

しかし、説明されなくても、肌で感じたことはたくさんあった。
社員だけではなく、関連会社の作業員一人一人の行動が、とても訓練されているように感じたのだ。

訓練された数千人単位の人々、そして、広く頑強な設備。
クサくいえば、日本の電力供給を守って行こうとする意思が、感じられた。

ああいう、ライフライン関係の仕事をしている人たちには、
共通して、「自分たちが社会を守っている」という、自負に似た、高潔な社風があると思う。

少なくとも、我々の業界の普段の仕事の雰囲気と比べたら、雲泥の差だと思った。

原子力発電所は、「万一の事故もあってはいけない」ということから、何重もの防御策がとられている。
もし、テロで、ヘリが突っ込んできても大丈夫、ということだった。

原子力爆弾とは、根本的に、質が違うため(ウランの含有量が違う。水を沸騰させるだけなので、燃料の3%くらいしかウランを含んでいない)、原爆のように爆発することは、ありえない。

また、チェルノブイリとは設備自体、発電のしくみ自体が違うので、チェルノブイリの二の舞にはならない。

あとは、放射性物質は、水で流せるとか、いろいろ、説明を聞きながら、建物の中に入った。

建物の中も広いが、エリアの境で、いくつも鋼鉄製のドアが取り付けられており、万一の時も、そのドアを閉じることで、外に放射性物質が漏れないようになっている。
気圧も違うので、外に拡散されない。

この中に取り残されたりしたら、アウトだな、と思ったりしたが…。

発電所は、ウランにたどりつくまで、五重に壁があり、万一の時に、放射性物質が外に漏れないよう閉じ込める。

さらに、「水」があることによって、発電反応がコントロールされる仕組みで(ウランから出る中性子が、水の分子に当たって跳ね返ることを利用)、さらに、冷やされ、そして放射線の壁にもなるしくみだった。
(水が1~2mあると、それだけで壁になり、放射線が遮られる)


担当者が、「一番怖いのは、炉心融解」と言っていた。
今回の一連の報道で、同じキーワードが出てきて、ゾクっと寒気がした。

通常、地震を感知すると、2秒で、制御棒というストッパーが入り、発電用としての原子炉は止まる。ただ、ウラン自体は、そのままでも、わずかに反応が続くため、冷却システムが、炉を冷やす。
今回は、冷却システムが津波か地震による不具合で機能せず、圧力容器内の水位が下がり、燃料棒が露出してしまった。そのため、熱が抑えられなかった。

爆発したのは、原子炉建屋。一番外側だ。もれた大量の水素と酸素が反応した。
爆発シーンは派手なので、印象に残りやすいし、海外の報道は、軒並み、このシーンを流している。
しかし、格納容器が無事であれば、放射性物質が、外に漏れる量は少ない。格納容器自体も、鉄筋コンクリより、頑丈だ。

現地のスタッフは、これ以上、融解が進まないよう、刻々と変わる状況に対し、最善と思われる対応をしている。

チェルノブイリもスリーマイル島も、訓練不足、認識不足による人的作業ミスから引き起こされたことがわかっている。

現地スタッフは、「そんなことはさせない」という気持ちでいっぱいだろう。

ここでこれ以上の被害を出さないよう食い止めているのも、日本の技術だ。

海水を格納容器に入れたら、その炉はもう、再起できなくなる。
だから、三号機に、最初に「真水」を入れたのだろう(うまくいかなかったが)。

日々、仕事をしていた職場を、自らの手で、再起不能になるまで、活動を停止させる作業だ。

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今回の大地震によって、被害を受けたのは、古くから設置されている福島第一の方だ。

設備が新しい、福島第二の方は、問題がなく、自動停止している。

これは、言い換えれば、新しい設備であれば、あの大地震にも耐えられるということを示している。

今回の事で、原子力発電に対する逆風は、確実に吹くだろうし、福島第一が再起できるのは、当分先になるだろう。(柏崎も、地震から2年経って、やっとすべての炉が復旧したばかり)

ただ、現状、日本の3割の電力は、原子力でまかなっていることは確かで、
火力発電などに比べて、温暖化の原因になるCO2を排出しないことや、
資源に乏しい日本で、少ない資源(ウラン)で、大きな熱を生むことができる効率性に優れている、というメリットはある。

良くも悪くも、人間が自分たちの技術を追求してきた結果がこれだ。

環境にもやさしく、人間の生活も便利に、そういった理想論が実現可能なのかどうか、根本的な価値観が問われていると思う。

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被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。

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冷静な態度が、一番、必要な時に、マスコミでの、あおりや批判の内容は、見ているだけで心が痛むので、やめて欲しいですね。

福島の避難所で、聞かれてもいないのに「こちらの避難所では、原子力発電所に対する怒りを持っている人はごく一部で、あまりそういう意見はみられません」と、
あたかも「原発に怒る住民」というコメントを取ろうとしたのに、ダメでした、と、現場の記者が、本部の局に報告するようなリポートは、みっともないから、やめて欲しい。

原発があることで、周辺住民は、これまで、電力会社から、金銭面での利益を得て来た。
さらに、原発で働く人の家族もたくさん住んでいる。

避難所が騒ぎになっていないなら、それで十分じゃないか。
冷静さこそ、称えられるべき。

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昨日の菅総理の会見中に、マスコミスタッフの総理への悪態と笑い声が入っていたという話があるが、「だから、日本のマスコミは…」と言われるようなことを、自分たちの手でしていることに気づかないとダメですね。

いつも職務で受けている抑圧がすごい場合、悪口がストレスのはけ口となり、さらに、悪口が同列のスタッフ同士の連帯感を深めることになったりして、それが常態になることで、「一般常識からすれば、おかしなこと」だと思わなくなっているのでしょう。

公共性がある仕事をしている人たちは、モラルと高潔さを持つべきです。

日曜日, 1月 02, 2011

新年/Galaxy S/ゼノブレイド/カッシーブログ

明けましておめでとうございます。
いやあ、明けたね。

昨年は、いつもの年より忙しかったので、この数日の休みが、本当に嬉しい。
おかげで、一年、やりたかったことを片っ端から片付けてるという。

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ファッションの話

昨年も同じ事を書いてた気がするんですが、初売りセールに行ってきました。
もはや、行かないと、新年明けた気がしない。

そんで、またもや、graniphの福袋(5000円)を買う。

これ、ほんと良いですねー。
今回も、さまざまなデザインのシャツが、10枚くらい入ってました(レディースFの場合)。

あとは、KBFのセール。
KBFは、アーバンリサーチ系のブランドですが、去年、一番好きだったブランド。
過去形なのは、今年は分からないから(私は、飽きっぽいので)


去年の一時期、Forever 21に、衣装探しなんかで、たまに行ってました。

値段が格安、布の質は高くないが、デザインは、流行のパターンを使っている。
同じ商品を作り直すことは無いそうなので、在庫がなくなったら、その商品は終了。
海外のデザイナーが、商品をデザインし続けるので、新しい服がいつも出回っている。

これが、デフレ時代のファッションだと、テレビなんかで言われなくても、肌で実感する感じだったな。

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ゼノブレイドの話

この正月の数日間の休みのために、wiiの「ゼノブレイド」というゲームを買いました。

まだ、6時間しかプレイしてませんが…これはすごいねえ。
話が進むたびに、いろんなところで関心の嵐ですよ。

アマゾンの高評価は正しい。神ゲーと言われるのは分かる。
世界中のあらゆるRPGの良いとこ取りした感じ(笑)

本筋のストーリーも完成度が高いのに、ストーリーと関係ないクエストが多くていい。
戦闘にも、アクションっぽい要素も入ってるので、ただボタンを押すだけでは勝てない。

ストーリーを進めるためのムービーもたまに入ってるけど、かなり、自由意志でプレイできる。
アイテムのコレクションや、戦闘技術の磨き方などは、その世界のルールがきちんとあり、やりこみ要素満載。

もはや、RPGとはなんぞや、というところで、正解が出てる感じ。
去年の年末年始にやってたFFを思い出すと、上流の設計思想の違いが如実に出てるな、っと。

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Chaos Ringの話

ipod touchを持ってるんですが、
昨年12月、スクエニが出してる公式ソフト Chaos Ring(ケイオスリング)を、
移動中や、ちょっとした待ち時間にやってました。

これ、iphone用アプリのゲームの中では、良い出来。本気で作ってる感じがする。
大人用の携帯RPGゲームじゃな。

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Galaxy Sの話

ケータイをドコモのスマホ「GalaxyS」に変えちゃいました。

ずいぶん前から、スマホに変えたかったんですが、
これまでドコモで出たものに関してはどうも足踏み状態。
が、ここにきて、スペック的に合格点のスマホがようやく登場したよ!っと


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以下、私的レビュー
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操作のサクサク感はipod touchと同等か、それ以上。
(私の持ってるipod touch比)

でも、そもそも、機体の思想が違う気がするんで、ipod touchなら、双方、共存しますね。
ipod touchは、アプリで遊ぶためと、音楽のために使ってる。

一方で、スマホは、やっぱり、仕事用。

MicrosoftOfficeのデータが閲覧できるThinkFreeOfficeがプリインストール。

Ever noteなどのクラウド系ノートを使うと、
スマホで更新したデータが、PCでも、ipod touchのアプリでも、同じ状態で更新されてる。

Flashは見れるし、Youtubeのウィジェットを常駐させると、検索が楽。
映像の打ち合わせで、参考のイメージ動画を見せるのもカンタンになるでしょう。

Goole アカウントと同期するので、
PCで、Picasa経由であげてたフォトアルバムが、そのままスマホ上で閲覧できたのは良かった。
(しかも、読み込みも早い。)
これで、写真素材なんかは、本体に入れなくても、WEB上に置いとけば、いつでも打ち合わせで見れる。

タスクマネージャーとかがあるあたり、Windowsっぽいよ。

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まあ、こんな感じの年末年始でしたが…。
本当は、温泉でのんびり、っていう選択肢でも良かったんだけどな…。
いや、仕事のある日に比べたら、かなりのんびりしてるはず。

今年望むことはひとつ。
仕事のペースが、ジェットコースターではなく、せめて、普通自動車くらいに落ちますように。

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しばらく更新をさぼってた、カッシーブログを再開!
カッシーは、相変わらず、非常に、とっても、元気ですが…

去年は、ほんとに忙しくて、更新とまっちゃったんですけど(写真撮影→ブログ更新の数時間があったら、寝たい、っていう感じで)、不定期に更新していきます。

カッシーのまめダイヤリー

よろしくどうぞ。

火曜日, 11月 16, 2010

見慣れない場所/おいしいの定義

最近、社会科見学ってはやってるんですかね?
突然ですが。

なんでも、工場萌えの女子がいるとか。
そこで稼動するロボットに感情移入しちゃうんだって。
「来る日も来る日も、おせんべいをひっくり返し続けて(涙)…」とか。

ほんと、萌えの対象って、なんでもいいんだね …ってしみじみ思った次第ですが、先週、普段はあまり入れない場所に撮影に行ったんですよ。
もし、工場萌え女子が一緒に行ってたら、いろんなものに萌えてたに違いない感じの。

10月くらいから、ロケハン含めて、計3回行ったんですが、
帰ってきて、みんなに言われたこと。

「被爆したでしょ」
「寄らないで~、放射線がうつるから~」

うつるか、アホ。

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北の地方の、とある原子力関連の施設へ行ってきたんです。

早朝からの撮影だったので、前日入り。

東京から移動に3時間くらいかかる場所で、
仕事終わりで移動してぐったり&時間がなさすぎて、夕食がコンビニになってがっかり。

仕方ないので、ホテルの近くのコンビニで、うどんを買いながら、
明日、ロケが終わったら、おいしいものを食べてやる!と心に誓う。

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翌朝6時、眠い頭をかかえて起床。
施設へ移動。

これが、なかなか異空間で面白いんですよ。
見慣れないものがたくさんあって、興奮する感じ。

基本、窓がない、チューブが張り巡らされた空間で、道も入り組んでて、かなり広い。
そして何より、近くに、核反応を起こしてる場所があると思うと、なんだかわくわくしちゃうのは否めない。キリっ。

何度もセキュリティゲートをくぐり、いったん中に入ったら、撮影終わるまで出てこれない、というスケジュールだったので、お昼抜きで撮影(出入りだけで時間がロスするため)。

ゲストでも、カードは2種類あるし、指紋認証もあるし、
撮影関連機材は全て、バッテリー1個、パーマセル1本にいたるまで、事前申請が必要で、
専用の服に着替え、ひとりづつ、放射線を図る機械を渡され、身につけて歩く。

ずっと立ち&歩きっぱなし、カメラマンはカメラをかついで、4~5時間(笑)、
汗をかいても、水分補給すら、広い施設内の給水ポイントまで戻らないと飲めない。トイレもいくつかあるだけ。

そのうちみんな、腰が痛い、と言いはじめ、最小カットで終わらせろ、というプレッシャーが無言のうちに生まれ、3カット目まで行くと、「えー?」みたいな。

おかげで、テイクを選ぶ余裕すらない、NGテイクか、OKテイクかしかない撮影じゃった。
いいのか、これで。本当に大丈夫か。いや、大丈夫だろう。考えても仕方なし。いやでもやっぱり(…試写まで、自問自答は続く)

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しかし、本当に「痩せる思い」とは、このことでした。

閉じられた空間で、わりと暑くて、さらに、皮膚をできるだけ露出しないよう、手袋や靴下で覆った上で、結構な運動をする、というね。

結局、開始1時間くらいで、のどが渇いてきたのに、給水ポイントまで戻れたのが、その4時間後。
撮影が終わって、出口から出るためのチェックを待つ間に、やっと飲めたという。

スタッフの誰かがギブアップしたら、いったん、撮影中断して、給水ポイント(入り口付近)に戻ろうと思ってたけど、誰も倒れなかったもんだから、続いちゃった、っていう話。

火事場の馬鹿力じゃないけど、人間って、危険な場所で(一応、管理区域内だから)、やることやんなきゃ、っていう場合、普段以上の力を発揮するのかもしれない、と思いました。
つらいけど、やらなきゃ終わらん、っていうのが暗黙の了解としてあって。
ストイックさが問われた。

そんで、撮影後、その施設から出て見た青空がきれいだったこと!

なんなのかな、あれは。

田舎の大気だからという以上に、
人工的な異空間→自然の中へ帰還というギャップが、より良く見せてるんだな。

施設内には、かなり強い磁場もあるので、空間の違いを、肌で激しく感じました。

でももう、しばらくいいわ。

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それで、帰りに、その土地の名物を食べて帰ろうと思ったら、
お店が開いてなくて、結局、うなぎ屋になった、という。
(そういう施設は、わりと何もない場所に建てられるので、あまり選択肢がない)

おいしかったからいいけどね!

でも、うなぎは東京でも食えるの…。
福岡に引き続き、ちょっと、ざんねん。

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若い頃は、「食べられればなんでもいい」って感じだったけど、このごろは、歳のせいか、「どうせ食べるならおいしいものがいい」って思うようになりました。
というか、地方に行く楽しみって、そのくらい? みたいな。

まあ、そもそも、まったくグルメではなく、毎日同じものを食べ続けても平気なので、「おいしい」の敷居はすごく低いと自覚してるんですけどね…。

あのうなぎも、果たして、レベル的にはどのくらいだったのか。
判断は付きませんが、個人的にはおいしかったと。
仕事終わりの食事ほどおいしいものはないと。

「おいしい」って、やはりそのほとんどは相対的なものだと思いますが、いわゆる美食家の舌は、どこまで絶対値なのかが気になります。

あ、美食家は、そもそも、おいしいを測ってないのか?

「塩味に隠れた甘み」とか「滑らかな舌触りとサクサクの食感」とか、ああいうコメントって、「おいしい」を説明してないんですよね、きっと。
食べたらどういう味がするかを、他人に分かるように、説明してるだけ?

なんだ、そういうことか。

月曜日, 11月 08, 2010

現実世界の拡張と変性/エクリプス

うーん、論文みたいなタイトルになってしまった…。
マジメか。

本日は、自宅で色々と調べものをしてました。
今度、仕事で、プロジェクション・マッピングのような映像展示をやることになったので、その企画ネタを集めてた。

急な話で、金曜の午後に言われて、月曜からデザイナーと打ち合わせする必要があるんで、休日中にやる感じ。

プロジェクション・マッピングは、近年、海外でさかんに行われている映像展示の手法で、
たとえば、ビルなんかの平面に、構造物の形に合わせた映像をプロジェクター等で投影して、
現実以上の拡張した世界を見せていくこと。


Projection on Buildings


WhiteScreen.jp


現実の「拡張」や「変性」っていうのは、もはや、
映像絡みの展示物では、ここ最近の流行のテーマですね。

一時期流行ったiphoneの「セカイカメラ」もAR(拡張現実)装置でした。

みんな、モニターの中の作り物の世界には、もう飽きてしまったのかもしれないと思います。
見る側だけじゃなくて、作る側も。

現実の世界が変性(たとえば、普段はビジネス用の灰色のビルが、プロジェクションによって、違うものに見える)することを楽しんでいる。

展示系の企画書を作ると、かなりの高確立で入ってくるAR装置。
映像屋は、もはや、ただ映像の中身を作ってるだけでは、食ってはいけんのですね。
これは、装置も含めた提案になる。
ま、世界中の映像屋が、日々、何か面白いことが出来ないか、と考えてると思いますが(笑)

提案にも、流行りすたりがあって、去年くらいから、何回「拡張」って言葉を企画書に書いたことでしょう。

我々は、映像という手法を持って、現実の見えがかりまでも変えてゆくのです。
なんてな。

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「エクリプス トワイライト・サーガ」

はい、ここで、映画の感想ー。

世界中の女子が熱狂する「トワイライト」シリーズの第三作目です。
セカンドまで見ていたので、見に行ってきました。

なんかね、吸血鬼と人間と人狼の三角関係が描かれてるんですけど
(これだけで笑えるところもあるんですけど、制作側は、至ってマジメにやってる)、
もう、世界観にどっぷり浸ってないと、わかんないセリフのオンパレード。
劇中、起きるイベントの設定状況が、詳しく説明されないんですよね(笑)。

必死に、前回までの内容と、原作を思い出しながら見てました。
壮大な答え合わせをしてる気分で。
(原作も読んだんです。かなり冊数あったけど、それなりに面白かった記憶あり)

で、見終わった後に、後ろのカップルが「半分くらいわかんなかった」って言ってたけど、まあ、その通りだと思って。
これは、彼女の付き添いとかで来た彼氏とか、何も知らない人がみたら、内容わかんないよなあ。

もともと、若い女の子向けのラブロマンス小説が原作ですが、
登場人物ひとりひとりに、ファンを熱狂させるような細かい設定がある。

きっと、この作品は、原作を読み直してから、映画館に行くようなファン向けに作ってるんでしょう。日本で、アニメファン向けに作ったアニメ映画と同じような精神性があると思いました。

ファーストは全体的に出来が良くて、世界中で、興行成績が良かったのですが、セカンドは、ラジー賞を取るくらいひどい出来で、今回のサードは、ややマニア向け。

全部、監督さんが違います。
同じ原作でも、監督が違うと、こうも作品が変わって、興行収入も変わるのか、という良い見本のようなシリーズ。

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映画は、映画というフォーマットに則った、「囲われた」コンテンツの最たるものですね。
テレビ制作も、テレビというマス媒体に「囲われた」コンテンツ。その土俵の中で、できることを考えるもの。

でも、広告業界寄りの仕事、PVやPR映像だと、目的がコンテンツじゃなくて、「何かをPRすること」になるので、その土俵は限られていません。そもそも、手段が、映像だけじゃなくなってくる。

毎回、違うことをやる。果たして、どこまで、この狂乱に付き合っていけるのか。
神のみぞ知る。

日曜日, 10月 31, 2010

冬のカラダの拠り所

毎年、こんなことを書いてる気がしますが、冬といえば、温泉・スパ。
東京には、日帰り温泉施設がいくつかあって、これからの時期、私の心とカラダの拠り所となります。

そんで、今週、ちょっと疲れてしまった私は、土曜日、(いつもの)ラクーアへ参上。

家を一歩出て、風の強さと雨に、一瞬負けそうになったけど、「ラクーアが私を呼んでるのよー!」と思い直して、力強く歩き出した。

地下鉄を乗り継ぎ、雨に降られて、ラクーアに着いたら、台風の中なのに、満員御礼。

ヒーリングバーデ(岩盤浴の小部屋がたくさん集まった施設)も、人がいっぱいで入れないという。
岩盤浴で1時間寝るのを楽しみにしてきたのに…。
結構広いので、収容力あるんですけどね、ここの岩盤浴は。

土曜日はもともと混むけど、雨・風強いのに、どんだけ物好きな…

…と思ったけど、私みたいな「ラクーアが私を呼んでる」的な人が結構、いるんでしょうね。
あとは、日程が決まってるバスツアーとか。外国の人がたくさんいたのは確か。

外人さんへのアンケートで「日本で観光して良かった場所」みたいな質問に、「温泉施設」って答えが、TOP10に入ってたような気もするし、人気なのかも。

ここまで来て、さすがに帰る気にはならなかったので、気を取り直して、施設内へ。

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浴槽で一番好きなのは、バブルピットと呼ばれるジェットバス。
すぐに向かったが、これまた、たくさん人がいて、中々、空かなかった。

よって、近くの浴槽で、じっとバブルピットの方向を見つめて待機。
誰か立ち上がったかな、と思う瞬間に動き、他の人が入る前に、すばやくポジションを確保する、という技を使わねばならんかった(なんだそれ)。

バブルピットは、お湯の噴射が、背中をマッサージしてくれる浴槽。
勢いがいいので、背中がかゆくなってくるくらい、血行が良くなる。
普通のハンドマッサージと同じくらいの効果があるので、これを受けるだけでも、入館料3000円の価値あり(と私は思う)。

バブルピットを堪能し、肩こりが軽減されてご機嫌になって、次に、向かったのが、高温サウナ。

女性風呂には、サウナが3つあるんですが、この日は、一番、温度が高い部屋に入ってみた。岩盤浴が出来なかったから、なんとなく。

ここ、テレビがついてて、飽きないんですが、とにかく熱い(室温90度)んで、普段は、長く入れない。

でもこの日は、ちょっとがんばって入ってみようと、しばらくがまんして入ってたら、なぜか、たくさんの人が、突然わらわらと沸いてきた。

3段の木製ベンチいっぱいに人が座る。
私の隣に、ロシア人っぽい美形の2人組が来て、「チョットツメテクダサイ」って言われたくらい、人が並んだ。

そして、スタッフが入ってきて、テレビ音声を消し、「もうすぐ、ロウリュウがはじまります」という。何なん? 何がはじまるん? 

もう限界に熱いんだけど…と思いつつ、興味本位でその場に残った私は、後で後悔することになるのだった。

やがて何かの桶を持って入ってきた水着姿のスタッフ。
すり鉢上のベンチに座った満員の裸の人々から見下ろされながら、
スタッフは、桶に入った液体を、部屋の隅に組みあがった、明らかに熱そうなレンガの炉の上に、丁寧に何度も掛けた。

「今日はペパーミントのオイルを使っています」

ふーん、オイルをかけるのをロウリュウっていうの?

これ純度100%のオイルなら、エライ高いと思うんだけど…
(香料等でにおいをつけたフレグランスオイルは高くないけど、100%抽出物のエッセンシャルオイルは、数mlで数千円とか、超高い。1リットルは掛けてた)

…と貧乏性なことを思いながらいると、突然、凄い熱気に襲われる。

まるで、「火事じゃない、これ火事じゃない?」っていうくらいに、熱い空気が、暖炉の上に発生している。
ペパーミントのにおいが充満するサウナ。

しかも、その熱気を、スタッフが、客一人ひとりづつの前で、バスタオルで仰いでくれるようだ。
バッサバッサと、1人3回づつ。

いや、大変だ!
こんな熱い中で、タオルを振るスタッフも大変だけど、順番を待つ客も熱くて仕方がない。

自分の番が来て、目の前で仰がれたときには、別の世界へ行きそうなほどの気持ちじゃった。

結局、後の人が全部仰ぎ終わるのを待てずに、途中、座る人混みの間を抜けて、部屋を出た私。

ロウリュウ、恐るべし。
これが、サウナの本質なのか。そうなのか。

サウナの部屋の横には、水風呂があったのだが、この日、ラクーアには何度も来ていて、初めてロウリュウタイムにあたり(一日3回くらいあるらしい)、水風呂に入りたい気持ちが理解できた。

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その後、露天風呂(といっても、天井が抜けてて、すのこが敷かれているだけ。後楽園のジェットコースターのレールがすぐ近くにあって、歓声が聞こえる)に移動したら、当然のことながら、台風の中の露天風呂。

頭の上からは、冷たい雨が降ってきて、カラダは温泉につかっている状態。
これが意外に気持ちがよくて、ツボにはまり、手足がふやけるほど、長風呂してしまった。

いやー、満足した!

と、ご機嫌で風呂から上がるが、しかし、こんな気持ちよいまま終わらないのが世の常。
サウナが悪かったのか、長風呂が悪かったのか、のぼせか脱水症状から、凄い頭痛に見舞われる。

頭を下に向けたり、逆に、立ち上がったりすると、えらい頭痛が襲ってくる。
ズキズキ・グワングワンと世界が回って吐き気がする。

風呂で頭痛って、どうしたら、治るんだよう…

冷やしたら、さらに痛みが悪化したので、
薬とスポーツドリンクを飲んで、家のベッドで、寝るまでぐったり。
もともと疲れてたから、ちょっとカラダへの負荷を掛けすぎたのかもしれん。

でも、あくる日には、その熱っぽいカラダもすっかり治りました。
ってことは、寝て良かったんだと思う。

皆さん、長風呂にはお気をつけあれ。
でも、肩こりは(一時的でも)治ったし、おススメですよ、日帰り温泉。

金曜日, 10月 29, 2010

福岡ロケ

福岡に撮影に行ってきました。1日、日帰りでした。どんだけ~

珍しく、仕事レポなんか書いてみたりしていいでしょうか。

大阪なんかの日帰りロケは、わりとあるんですが、福岡日帰りは初めて。(というか、私は九州に上陸したのが、初めて)

福岡の撮影ですら、泊まれないとなると、日本中どこ行っても(撮影が午後からなら)、日帰り圏内だわー。せちがらいわー。不況の影響がここにも。

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福岡行きが、急に決まったため、なんだかボーっとしながら、
雨の中、早朝に家を出て、モノレールに揺られて羽田、
強い向かい風の中、ANA便が出発。

うちの会社からは私1人の参加だったので(現地で、クライアントや代理店と合流)、めっきり1人旅のたたずまい。

そんで、テイクオフ直前に、イヤホンしてiPodを聞いていたら、CAのお姉さんに注意される。
「お客様、イヤホンはお外しください。安定飛行に入ってからお聞きください」

あ、だめなの? これ。

そんで、台風が近いせいか、風が強くて機体がゆれてて、テイクオフ3分で酔ってしまう。

いつも車の移動では酔い止めを飲むのに、この日は忘れてて、
生あくびが止まらない、吐き気、めまい、という3連コンボに。
トイレを探して座席を立とうとしたら、CAのお姉さんに怒られる。

「お客様!席を立たないでください」

あ、ダメですよね。
ちょうど、CA席の隣だったんだわ。

安定飛行に入るまで、相当の我慢を強いられ、もう限界!ってとこで、
やっとシートベルトサインが解除され、慌ててトイレに駆け込む。

トイレから戻り、バックを開けて、酔い止めを飲んでたら、またもやCAのお姉さんに注意される。だらんと垂れたシートベルトを指差されながら。

「お客様、席に戻ったら、揺れることもあるので、シートベルトをお願いします」

あ、そうすか。

いよいよ、ランディング時。
リクライニングを倒したままで、薬が効いてまどろんでいたら、またあの声が。

「お客様、リクライニングをお戻しください」

どんだけ注意されてんだ。

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福岡に着いてみたら、向こうは、曇り。
現地の撮影部と合流して北九州に移動。

初福岡~!というウキウキ気分は、最初だけ、
移動中に、初めて食べた九州の食事は、「リンガーハット」のちゃんぽんだった。

日経新聞のインタビューと同時撮影という形だったので、
インタビュアーとの打ち合わせに苦心しつつ、
初めて会った人たちに、仕事向けの愛想を振りまきながら、撮影を終わらせ、
福岡空港に戻ったら、もうめっきり夜。

観光も何もできません。
福岡? なにそれ、おいしいの? みたいな。

そんで、空港内の食事処で、お疲れ様の意味を込めて、スタッフと食事をすることになったのだが、これまた、なぜかちゃんぽん屋に入ることに。

覚悟を決めて、2皿めのちゃんぽんを食べる。
スタッフは、手羽先を食べてた。でも、手羽先って、名古屋だよね?

なぜ、福岡にちゃんぽん屋が多いのか、そして、なぜちゃんぽん屋に手羽先が置いてあるのか。疑問は解消されないまま、帰途につく。

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帰りのANA便。

行きに、iPodを聞いて怒られたから、
携帯で今日の仕事メールをチェックしてたら、またもや目の前にCAのお姉さんの顔が。

「お客様、フライトモードにされてますか? されていないのであれば、電源をお切りください」

マジで、どんだけ~。

アメリカに一人で行った時や、上海に一人で行った時でも、こんなに注意されたことなかったよ…と思ったけど、あれは他国の航空会社だったので、やっぱりANAだからかな?って思った。
よく言えば、きめ細かいサービス? 細かいチェック? みたいな?


とにもかくにも、帰宅した自分のかばんには、収録テープがある。
朝家を出て、夜には帰ってきてるから、あんまりにも地方に行ってきた感がないけど、
これだけが、福岡に行ってきたっていう証拠。

大丈夫だと分かってはいても、空港のX線検査を怖いと思う私。
消えてたらシャレにならんからなー。
今日一日のがんばりが無駄になるかと思うと。

火曜日, 10月 19, 2010

感傷的な秋/メディアの本質

感傷的な話を少し。秋だからね。

前の会社を辞めたのが、4年前の秋だった。
今、その頃のことを思い出している。
半ば諦めの気持ちを抱えつつ、新しい気持ちで働こうと、新しい会社にやってきた。
あれから4年。他の会社とは、何かが違うと感じたから、ここに来た(はず)。

神様、迷える子羊に愛の手を。
神様はいないと思うが、いると信じることができる心は強いと思う。

ひねくれ者の私は、簡単に人を信じることはできないが、
神とか愛とかっていうものは、信じるものは救われる、が真実だと思う。

信じきれるのか、否定するのか。それが問題だ。

…って、シェークスピアか。そんなに大げさか。
自分で書いててびっくりするわ。

あー、大騒ぎしたいねえ。日常から離れて。

まあ、今週は、エセバラエティみたいな本をチマチマ書いてるんで、創作活動のストレスが溜まるのかもしれない。
ストレスが全くない創作活動ってあり得ないよね、と思えば、こんなの「別に」って感じですが。でも、どうしよっかなあ。

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また、どうでもいいことを書きますよ。

日曜日のいいとも増刊号に、戦場カメラマンの渡部氏が出てることに気が付いた。
いいともの楽屋を戦場に見立て、「24」の音楽を流し、どうでもいい内容をリポートしている(主観的には、させられている)。
これは渡部氏だから成立している企画だ。慣れたレポーターがやっても、全く面白さがない。

渡部陽一氏のしゃべり方は、計算しつくされている(と思う)。
しかし、この場合、それが正しいあり方のはずだ。

業界の体質は、未だに変わらない。

・視聴者は、より面白いもの、新しいものが見たい。
・制作者は、視聴率が番組予算に関わるので、視聴率が取れるモノを流したい。
・出演者は、テレビに出ることで、知名度を上げ、稼ぎたい。

これら3者の関係性が、みごとにWIN-WINの関係で、それぞれにメリットがある時、
爆発的な「一過性のブーム」「一発屋」が生まれる(と思う)。
これはもはや、「一発屋」という、ひとつのビジネスモデルだ。

あのしゃべり方で、キャラを作って、視聴者と制作者の希望を適えてしまっているのが、今の渡部氏だ。
キャラ売りで結構。狙っても売れないことの方が多いのだから。

渡部氏を一発屋と言い切るのもどうかと思うが、
株の動きには必ず「波」があり、洋服には「流行り・廃りの波」がある、
それが、人間社会だと思えば、上がった以上、必ず人気が落ちる時期が来る。上がれば上がるほど、売れなくなった時の反動は大きい。

でも、本人は、それでも良いに違いない。なぜならば、戦場カメラマンだから。そこが、他の本職タレントと違うところだ。この人の一番強い部分だ。

渡部氏は、戦場に行く資金を得るためと、戦場のことを多くの人に知ってもらうために、テレビに出ているという。

個人での活動に比べて、テレビに出ることは桁違いの宣伝力を持つ。
プライベートがなくなるという犠牲もあるが、
そもそもの本質である「多くの人に戦場の真実を伝えたい」という目的には合致する。

本人のHPを見れば、少なくとも、本人が本当にやりたいことは分かる。少しでも興味をもって、HPを見る人がいれば、渡部氏としては万々歳のはず。

渡部氏のブレイクぶりに、メディアの本質を見た気がした秋だった。